Froonzeとは?Shopifyでポイント制度を導入する方法・料金・使い方を解説

Froonzeとは?Shopifyでポイント制度を導入する方法・料金・使い方を解説

Shopifyにポイント制度を導入する際、購入ポイントだけでなく、会員ランクや友人紹介までまとめて運用したい場合に候補となるのがFroonzeです。必要な機能を選んで利用でき、小規模ストア向けの無料プランも用意されています。一方で、ポイントの有効期限、日本語対応、他の割引との併用などは、導入前に整理しておきたい項目です。本記事では、Froonzeの機能・料金・使い方を、実際のポイント制度に落とし込む視点で解説します。EasyPointsなどとの違いも踏まえ、自社に適した選択かを考えていきましょう。

Froonzeとは?ポイントと会員施策をまとめられるShopifyアプリ

Froonzeは、顧客の継続購入を支える複数の機能を提供するShopifyアプリです。Shopify App Storeでは「Froonze VIP Loyalty & Wishlist」という名称で掲載されています。

中心となるLoyaltyには、ポイント、VIP会員ランク、友人紹介、ストアクレジットを使った還元などがあります。さらにWishlistによるお気に入り登録、Customer Accountsによる会員ページの拡張、Reviewsによるレビュー収集・表示などを組み合わせられます。

すべての機能を一括で契約する必要はありません。ポイント制度だけならLoyaltyから始め、必要になった段階で他の機能を追加できます。「ポイントアプリだから会員ページも全機能無料で使える」と考えず、必要なモジュールを分けて見積もることが大切です。

Froonzeでできることとポイント制度の設定例

購入・会員登録・誕生日などにポイントを付与する

ポイント獲得のきっかけには、購入、会員登録、誕生日、メールマガジン登録、SNS関連の行動、レビューなどを設定できます。購入では金額に応じた付与を組み立てられ、獲得ルールを変更することで付与率も調整できます。

レビュー特典は、利用するレビュー機能との連携条件も確認しましょう。Judge.meとの連携は、Froonze側の対象プランに加え、Judge.me側にも有料プランが必要と案内されています。SNS施策も、どの行動を特典の対象として顧客に案内するかを明確にします。

1ポイント=1円相当の交換ルールを作る

貯まったポイントは、金額割引や送料無料などの特典に交換できます。Shopify標準のストアクレジットへ交換する方法もあります。円建てストアで「500ポイントを500円分の特典に交換」とすれば、1ポイント=1円相当の制度を設計できます。

ただし、ポイントの価値と、顧客が利用できる単位は別です。500ポイント単位の交換なら、100ポイントだけを持つ顧客はまだ交換できません。交換に必要なポイント、特典額、対象商品、注文条件を一緒に考えましょう。

クーポンに交換する方式では、ポイント利用はShopifyのDiscountとして扱われます。他のクーポンや自動割引と併用するには、双方の組み合わせ設定やShopify側の条件を満たす必要があります。セール価格にポイント値引きまで重ねるのか、利益率を踏まえて決めてください。

設定例:購入ポイントとゴールド会員特典を組み合わせる

円建てストアで、購入金額に応じた付与とVIPのランク別ルールを使う場合、次のような制度を組み立てられます。

項目 設定イメージ
通常の購入ポイント 付与対象額100円につき5ポイント
ポイント利用 500ポイントを500円分の割引に交換
新規会員登録 500ポイント
誕生日 1,000ポイント
ゴールド会員 購入ポイントを100円につき10ポイントに設定

この例では、付与対象額が10,000円なら通常会員は500ポイント、ゴールド会員は1,000ポイントを獲得する設計です。ランク別の購入ルールとして設定し、通常分にさらに同額を足す運用と混同しないようにします。100円未満の端数や付与対象額の定義も、制度の説明に含めましょう。

VIP会員ランクと友人紹介を運用する

ポイント制度が「貯めて使う仕組み」であるのに対し、VIPは「利用実績に応じて待遇を変える仕組み」です。ランク判定には獲得ポイント、購入金額、注文数を選択でき、シルバー・ゴールドなどの条件と特典を設定できます。

ランク別に購入時の付与率を変えたり、ランク到達時の特典を用意したりできます。到達特典の割引は、初めてそのランクに入った際の一度限りの特典として扱われます。常時割引とは区別してください。また、イベント招待などの特典を表示しても、その実施は店舗側で管理します。

ランクの維持期間は、無期限、暦年、暦月、指定月数の方式から選べます。ポイント残高の有効期限とは別の設定なので、ポイント失効と同時に必ず降格する制度だと説明しないようにしましょう。

友人紹介では、紹介リンクを通じた新規顧客の初回購入に特典を用意できます。クーポン方式では、紹介された人が取得時と同じメールアドレスで初回注文にクーポンを使い、注文の完了・発送後に紹介者へ特典が付与されます。新規顧客限定、アカウントごとの制限などの仕組みがありますが、不正を完全に防げるという前提にはしないことが大切です。

ポイント有効期限は顧客ごとの残高をまとめて管理する

Froonzeのポイント有効期限は、対象となるポイント獲得行動から一定期間が経過すると、その顧客の残高全体が失効する方式です。設定できる期間は30〜1,000日で、取得したポイントごとに別々の期限を持つ方式ではありません。

購入など、期限更新の対象となる行動で再びポイントを獲得すると、残高全体の期限が延長されます。一方、誕生日の自動付与、管理者による調整、通常のインポートは期限を延長しません。顧客にとって最初の履歴がインポートの場合には例外があります。

したがって「最後に何らかのポイントが付いた日から365日」と説明すると、誕生日特典などで認識がずれます。購入以外の獲得ルールも有効にするなら、「最終購入日から365日」とも一致しません。期限を更新する行動を利用規約に具体的に記載しましょう。

失効前の通知は最大2回設定できます。残高の利用だけでは期限は延びないため、顧客向けの案内では「使えば有効期限が更新される」という表現を避けます。

Shopify POS・Flowで実店舗や独自施策につなげる

Shopify POSとの連携により、ECと実店舗でポイント残高を共通化できます。店頭スタッフはPOS上で残高を確認し、専用の利用ルールに沿って値引きを適用します。購入ポイントを正しく付けるため、店頭でも顧客のメールアドレスを登録し、ECと同じ顧客として扱う運用が重要です。

Shopify Flowでは「Add Loyalty Points」「Remove Loyalty Points」を使い、条件に合う顧客のポイントを加算・減算できます。注文や顧客タグなどを起点に、特定商品の購入者、一定金額以上の注文、対象顧客へのキャンペーンを組み立てる方法です。

誕生日など標準機能で設定できる施策と、Flowで独自に作る施策は分けて管理しましょう。同じ注文で標準ルールとFlowの両方が動く場合、意図しない二重付与を防ぐ設計が必要です。

Froonzeの料金|注文数と利用機能で選ぶ

以下は2026年10月6日に確認したLoyaltyの料金です。金額は米ドルで、Shopifyを通じて請求されます。

プラン 月額 月間注文数の目安 主な機能
Free 0ドル 100件まで 基本ポイント、ストアクレジット、多言語表示
Advanced 10ドル 500件まで VIP、紹介、有効期限、POS、外部連携
Premium 30ドル 1,000件まで 顧客タグによる対象制御など
Unlimited 60ドル 上限なし POS用QRカード、API、チェックアウト拡張など

注文数だけでなく、使いたい機能でプランを選びます。たとえば月50件のストアでも、VIPやポイント有効期限を利用するならAdvanced以上が候補です。チェックアウト拡張には、Froonzeの対象プランに加えてShopify Plusが必要です。

WishlistやAccountsなどは別料金です。Loyaltyは主に注文数と機能、他のモジュールもそれぞれの条件で課金されるため、顧客数だけで費用を見積もらないようにしましょう。注文数の判定には過去30日間のデータが使われます。

有料機能には初回向けの14日間無料体験があります。体験期間はアプリ全体に適用され、モジュールを追加するたびに14日間ずつ増える仕組みではありません。

Froonzeの機能・料金を確認する

Froonzeの導入方法と公開前に決める運用ルール

導入から公開までの流れ

インストール前に、ポイントの付与率・交換方法・有効期限を決めます。そのうえで、次の順序で設定を進めると、表示と制度の食い違いを減らせます。

  1. Shopify App StoreからFroonzeを追加し、アプリ内のSubscriptionでLoyaltyのプランを選びます。
  2. LoyaltyのProgram内にあるEarning rulesで購入・会員登録などの獲得ルールを設定します。
  3. Spending rulesで交換に必要なポイントと、割引などの特典を設定します。
  4. 必要に応じてVIP、Referrals、Points expirationを設定します。
  5. LoyaltyのInstallationから対象テーマにメインのアプリブロックを設置し、テーマエディターで保存します。
  6. 新しいお客様アカウントを使う場合は、専用のLoyalty拡張も追加し、日本語の表示・通知文を調整します。
  7. 付与・交換・割引併用・返金時の処理を確認し、顧客向けの制度案内と合わせて公開します。

ルールの保存と有効化、ストア上への表示は別の作業です。設定を保存しただけで顧客が利用できると考えず、各ルールの有効化と表示場所を確認してください。

税込・値引き・送料の扱いを先に決める

「100円につき5ポイント」だけでは、実際の計算ルールは決まりません。少なくとも次の項目について、店舗として採用したい条件を整理します。

  • 税込金額と税抜金額のどちらを付与対象にするか
  • Discount適用前と適用後のどちらを基準にするか
  • 送料を付与対象に含めるか
  • ポイントを使った注文にも新しくポイントを付けるか
  • 交換単位、最低利用ポイント、1回の利用上限をどうするか

たとえば値引き後の対象額を基準にしたい場合、10,000円の商品に500円の割引を使った注文では、9,500円を計算対象とする設計になります。これは店舗が決める制度例です。採用するルールとアプリの設定条件を照合してから、顧客向けの説明を確定しましょう。

返品・キャンセルは「獲得分」と「利用分」を分けて管理する

返金時に確認すべきなのは、その注文で獲得したポイントの調整と、注文に使ったポイントの返還です。交換済みクーポンの扱いも含め、別々の処理として整理してください。

運用手順は、注文キャンセル、全額返金、一部返金、返品を受け付けた段階に分けて作ります。特に一部返金では、どの商品・金額に対応するポイントを調整するのかが重要です。顧客対応時は注文情報とポイント履歴を照合し、必要な残高調整の担当者を決めておきましょう。

なお、購入特典として直接ストアクレジットを付与する方式では、金額比例型は返金額に応じた分、固定型はその注文で付与した分を差し引く仕組みです。ただし、残高をマイナスにはできません。この仕様をポイントや利用済みクーポンの処理にも当てはめないよう注意してください。

既存ポイントの移行とアプリ変更に備える

Froonzeにはロイヤルティデータのインポート・エクスポート機能があります。既存ECから移行する際は、顧客情報と残高を対応付け、移行前後で合計残高と顧客ごとの残高を照合します。

残高が移せても、取得日別の期限や旧制度のランクをそのまま引き継げるとは限りません。移行項目、既存残高の期限、切替中の注文の扱いを決め、旧システムと新システムで二重に付与しないようにします。

将来のアプリ変更時にも、削除より先に必要データを出力・保管してください。制度変更では、変更日、残高の扱い、失効条件、交換済み特典の扱いを顧客へ案内し、問い合わせ窓口を用意します。

EasyPoints・Smile.io・Growaveとの違いと選び方

EasyPointsとは料金の基準と運用条件を比較する

EasyPointsは、日本語でポイント施策を運用したいストアの比較候補です。会員ランク、紹介特典、POS、Flowにも対応しており、「Froonzeだけが会員施策をまとめられる」というわけではありません。

料金はFroonzeが主に月間注文数と機能を軸にするのに対し、EasyPointsはアクティブ顧客数と機能が軸です。EasyPointsの基本月額は無料・50・180・425米ドルで、顧客数超過時の従量料金があります。必要な機能やオプションをそろえた総額で比較しましょう。

有効期限にも違いがあります。EasyPointsも基本は一括管理ですが、誕生日特典などに別扱いの条件があります。両アプリとも「有効期限あり」という項目だけで判断せず、自社が顧客に約束している失効条件と照合することが大切です。

Smile.io・Growaveとは機能の組み合わせを比較する

Smile.ioはポイント・紹介・VIPを中心としたロイヤルティ施策の比較候補です。Growaveはロイヤルティにレビュー、Wishlist、UGCなどを組み合わせるサービスです。

Froonzeは、Loyaltyから始めて会員ページやWishlistなどを追加したい場合に検討しやすい構成です。既存のレビューアプリを残すか、会員ページまで変更するかによっても、適した組み合わせは変わります。

アプリ全体の比較や制度設計の基本は、関連記事「Shopifyのポイントアプリおすすめ比較|ポイント制度の導入方法も解説」も参考にしてください。

Froonzeが向いているストア・慎重に選びたいストア

ポイントに加えてVIP・紹介も実施したいストア、ECとShopify POSをつなぎたいストア、会員機能を段階的にまとめたいストアに向いています。ポイントだけを小さく始める使い方も選べます。

一方、日本語での管理・問い合わせを最優先する場合、取得日ごとのポイント失効が必須の場合、既存制度の複雑な例外処理を変更できない場合は、他アプリも含めて慎重に比較しましょう。機能が多いことよりも、日々の運用が無理なく続くことを優先してください。

Froonzeについてよくある質問

無料プランだけでポイント制度を始められますか?

注文数などの条件を満たせば、基本的なポイント制度を無料で始められます。ただし、VIP・紹介・有効期限などまで必要なら、有料プランを選ぶことになります。

日本語で使えますか?

顧客向けウィジェットやメールは日本語に調整できます。一方、Shopify App Storeの対応言語では管理側の日本語対応は案内されていません。顧客向け表示の翻訳と、運営担当者が使う画面・問い合わせ言語は分けて判断してください。

複数通貨のストアでも利用できますか?

ポイントのLoyalty機能には、Shopify Marketsを利用した通貨換算への対応があります。ただし、ストアクレジットでは購入ルールとそれ以外のルールで通貨の扱いが異なります。国内向けの「1ポイント=1円」という案内を海外向けにそのまま表示せず、現地通貨での特典価値が伝わる説明にしましょう。

まとめ|Froonzeは実現したい会員施策から選ぶ

Froonzeは、ポイント制度を入り口に、VIP・紹介・Wishlist・会員ページなどを組み合わせられるShopifyアプリです。必要な機能を選べる一方、有効期限の方式や割引との併用、移行時の残高管理まで含めた設計が欠かせません。料金だけで決めず、自社の運用条件に合うかを比較しましょう。ファイブビットでは、Shopifyの構築・運用・保守・アプリ導入支援を行っています。実現したい制度を整理し、店舗と顧客の双方が使いやすいポイント施策につなげていきましょう。

Froonzeでポイント制度を始める

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※この記事は2026年10月時点の内容です。今後のアップデートやShopifyの仕様変更等により、記事の内容が古くなってしまう可能性があります。

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