Shopifyのポイントアプリおすすめ4選を比較|ポイント制度の導入方法も解説

Shopifyのポイントアプリおすすめ4選を比較|ポイント制度の導入方法も解説

Shopifyにポイント制度を導入するなら、アプリを比較する前に「何に対してポイントを付け、いつ、どのように使ってもらうか」を決めることが大切です。同じ5%還元でも、クーポン適用前後の金額、送料、有効期限の扱いによって、顧客の使いやすさとストアの負担は変わります。

この記事では、Shopify標準機能との違いを整理したうえで、Froonze・easyPoints・Smile.io・Growaveの4つを比較します。日本語対応や料金だけでなく、返品、会員ランク、ポイント移行、実店舗との共通化まで、自社に合う制度とアプリを選ぶための判断軸を解説します。

Shopifyでポイント制度は導入できる?標準機能とアプリの違い

Shopifyでは、ポイントアプリを使って、購入に応じたポイント付与や次回購入時の利用を実現できます。一方、クーポンやストアクレジットなど、標準機能で対応できる顧客施策もあります。まずは必要な仕組みを切り分けましょう。

機能 できること ポイント制度との違い
Discount 金額・割合の割引、送料無料など 顧客別のポイント残高や獲得履歴を管理する仕組みではない
ストアクレジット 顧客に金額残高を付与し、購入時の支払いに使ってもらう 「100円につき1ポイント」などの制度設計や継続的な自動付与は別途必要
Customer Accounts 顧客のログイン、注文履歴やストアクレジットの表示 ポイント表示には対応アプリなどの拡張を組み合わせる
Shopify Flow 注文・顧客情報を条件に業務を自動化 ポイント台帳そのものではなく、アプリの付与処理などを呼び出す役割

ストアクレジットは通貨建ての残高です。オンラインではCustomer AccountsまたはShop Payへのログインで利用でき、従来のお客様アカウントには対応しません。

購入後に一度だけクーポンを配る施策なら、ポイント制度を持たずに始める選択肢があります。継続購入に応じた残高管理、失効、返品時の調整、会員ランクまで運用するなら、ポイントアプリが有力です。購入頻度が低い商材では、ポイントを使える再購入の機会があるかも判断材料です。

ポイントアプリの導入前に決めること

付与・利用・対象者のルールを具体化する

「1%還元」だけでは設定に必要な条件が足りません。最低限、次の項目を一枚の要件表にまとめると、候補アプリとの適合性を判断しやすくなります。

設計項目 決める内容の例
付与率と交換価値 100円につき1ポイント、1ポイント=1円。端数は注文単位で切り捨てる
計算対象 税込・税抜、送料の包含、Discount適用前後、対象外商品
利用条件 最低100ポイント、最大3,000ポイント、かつ商品代金の30%までなど
再付与と併用 ポイント利用注文にも付与するか、利用分を対象外にするか、クーポンと併用するか
付与時期 支払い・発送完了時、または返品を考慮した保留期間の終了後
会員向け特典 会員登録・誕生日・レビュー投稿・紹介の付与条件、回数制限、対象者
継続運用 有効期限、会員ランク、返品・キャンセル、移行、EC・店舗共通化

これらは設計例です。利用上限の同時適用、任意のポイント数の入力、対象商品の除外などは、必要条件としてアプリ選定時に提示します。

会員登録は一人一回、紹介は紹介先の購入成立後など、特典の確定条件も決めます。レビューアプリとの連携、誕生日の登録期限・変更時の扱いも整理しましょう。

5%還元でも、計算対象によって付与ポイントは変わる

税込商品価格10,000円、1,000円OFFクーポン、送料800円、1ポイント=1円相当の5%還元を例にすると、次の違いが生まれます。

計算ルール 対象金額 付与ポイント
割引前の商品代金・送料なし 10,000円 500ポイント
割引後の商品代金・送料なし 9,000円 450ポイント
割引後の商品代金・送料込み 9,800円 490ポイント

税抜基準なら、さらに税額を除いて計算します。軽減税率の商品が混在する注文もあるため、注文総額を一律の税率で割る設計にはせず、対象商品の税額と端数処理を揃えましょう。

5%ポイント還元は、購入時の5%値引きと完全に同じではありません。ポイントは次回以降に使われるため、利用率、失効率、次回購入までの期間で実際の負担が変わります。例えば500円相当を付与し、そのうち60%が利用されれば、利用された額は300円相当です。ただし、これは利益の増減そのものではありません。アプリ料金や運用費、再購入による売上も含めて評価します。

Shopifyのおすすめポイントアプリ4つを比較

以下は2026年10月6日時点の公式掲載情報をもとにした比較です。金額は米ドルの月額で、easyPointsはShopify App Storeの通常掲載額を記載しています。無料枠、注文数・顧客数の上限、追加機能の費用まで含めて比較しましょう。

アプリ 無料枠・有料料金の目安 選定の軸
Froonze Loyaltyは月100注文まで無料。Advanced $10、Premium $30、Unlimited $60 ポイントからVIP・紹介へ段階的に広げたい
easyPoints アクティブ顧客300人まで無料枠。Basic $50、Pro $180、Enterprise $425。超過料金あり 日本語サポートと国内向けの利用体験を重視したい
Smile.io 月200注文まで無料。Essential $15、Standard $79、Growth $199から ポイント・紹介を軸に施策と分析を育てたい
Growave 月200注文まで無料。Entry $15、Growth $199、Plus $499から ポイント・レビュー・Wishlistをまとめたい

easyPointsの無料枠は301人目から一人あたり$0.30が加算されます。Smile.ioのGrowthやGrowaveの有料プランにも注文数に応じた追加料金があります。「無料インストール」と「希望する制度を無料で運用できる」は分けて考えましょう。

Froonze:必要な会員施策を組み合わせたいストア向け

Froonzeはポイント、VIP、紹介、Wishlist、顧客アカウント機能を組み合わせられます。Customer Accounts内のロイヤルティ表示や、ストアクレジットによる還元にも対応します。

LoyaltyのAdvancedは月500注文までで、VIP、紹介、有効期限、POSを含みます。Premiumは月1,000注文まで、Unlimitedは注文数無制限です。Wishlistなどは別プランなので、Loyaltyの料金だけですべて使えるものとして見積もらないことが大切です。

必要な会員施策を段階的に追加したい場合に適しています。導入先はFroonzeのアプリページをご覧ください。

easyPoints:日本語対応とポイント運用の細かな設計を重視する場合

easyPointsは日本語の画面・サポートに対応し、ストアに合わせたポイント表示や利用画面の実装を相談できる点が特徴です。会員登録、誕生日、レビューなどの特典、会員ランク、CSV移行、Flow、Shopify POSへの対応があります。

料金は月間注文数ではなく、ポイント保有や活動状況に基づくアクティブ顧客数が軸です。有効期限はBasic、会員ランクはPro、POSはEnterpriseに含まれ、機能の個別追加も可能です。顧客数と必要オプションを組み合わせて費用を算出します。

Smile.io:ポイント・紹介を中心に段階的に運用を広げる場合

Smile.ioはポイント、紹介、VIPを中心としたロイヤルティアプリです。無料プランにポイント・紹介・Shopify POS連携が含まれ、FlowはEssential以上、VIPとポイント有効期限はGrowth以上が対象です。

顧客向けの日本語表示に対応しますが、App Storeでは日本語による直接サポートは提供していないと案内されています。日本語で表示できることと、日本語で運用相談できることは別の比較軸です。既存のメール配信・レビューアプリとの組み合わせを維持しながら、施策を拡張したい場合に候補になります。

Growave:レビューやWishlistも一緒に整えたい場合

Growaveは商品レビューやWishlistもまとめて扱います。無料プランにはポイント・レビュー・Wishlist、Entry以上には紹介・POS・Flow、Growth以上にはVIP・ポイント有効期限が含まれます。

複数施策を新規に整える場合は管理先をまとめやすい構成です。既存アプリがある場合はデータ移行や通知の重複を、ポイントだけが目的なら必要プランの総額を重視します。

有効期限と会員ランクは「対応あり」だけで選ばない

有効期限の起算日と失効範囲を比較する

「1年間有効」だけでは期限の解釈がずれるため、起算日と失効範囲を明記します。

  • 獲得日ごとに○日:各回に獲得したポイントが別々の期限を持つ。
  • 最後のポイント獲得から○日:新たに獲得すると、残高全体の期限を延長する。
  • 最後の購入から○日:購入が延長条件。レビューや誕生日の付与とは切り分ける。
  • 特定日に一括失効:年度末などに対象ポイントをまとめて失効させる。
  • 有効期限なし:期限を設けず、長期間使える残高として管理する。

4アプリは活動に応じた期限更新が中心ですが、「活動」の定義が異なります。

アプリ 期限更新の主な仕組み 通知・表示
Froonze 購入など対象のポイント獲得行動で残高全体の期限を更新。誕生日や管理者調整は更新対象外 最大2回の事前メール。ウィジェットなどに期限表示
easyPoints 対象の最終獲得活動を基準に管理。誕生日・期限を延長しない手動付与には例外あり 連携する配信アプリやFlowで事前通知を構成
Smile.io 獲得・利用・手動付与・インポートなど残高変動で更新。非活動期間経過で全残高失効 2段階の事前メール
Growave 対象活動・ポイント利用・管理者調整で全残高の期限を更新 2段階の事前メール。顧客向け画面に期限表示

easyPointsでは、期限到達後の失効処理を毎日・毎月・毎年から選べます。これは全顧客の全ポイントを任意の日に一斉失効させる制度とは異なります。Froonzeのポイント利用は、Smile.ioやGrowaveと違って期限を延長する活動に含まれません。

失効予定日だけでなく、失効するポイント数も顧客に伝わる案内にします。移行残高や後付けの特典を含めて例外を整理し、ポイントから交換したクーポンの期限も別に扱いましょう。通知を有効にしていても、配信条件や顧客の購読状態により全員に届くとは限りません。

ポイント残高とランク判定用の実績を分ける

ポイントは利用できる残高、会員ランクは購入実績などに応じた資格です。例えば通常会員1%、シルバー3%、ゴールド5%にするなら、年間購入金額などの判定条件、昇格時期、維持期間、降格条件を決めます。ポイントを使うたびにランクが下がる制度にならないよう、判定に使う数値を分けます。

Froonzeは獲得ポイント・購入金額・注文回数を基準にでき、ランクごとの付与ルールを設定できます。easyPointsは購入金額に応じた会員ランクと付与率の設定に対応します。Smile.ioは獲得ポイントまたは購入金額を軸に、生涯累計・暦年の期間を選べます。Growaveは購入金額や注文回数などの条件に加え、直近一定日数の実績でランクを再評価する方式があります。

要件別の選び方と、Flow・POSの活用

優先する条件を二つ程度に絞って比較しましょう。

  • 小さく始めたい:FroonzeやSmile.ioの無料枠を起点に、期限・VIPが必要になった際の費用まで比較する。
  • 日本語で導入・運用を相談したい:easyPointsを軸に、テーマ実装と必要オプションを整理する。
  • VIPや紹介を取り入れたい:Froonze、easyPoints、Smile.io、Growaveの対象プランと判定条件を比べる。
  • Wishlistも整えたい:Froonzeの機能別プランと、Growaveの統合構成を比較する。
  • 実店舗と共通化したい:4アプリのPOS運用を候補に、付与と利用の両方、スタッフ操作、必要プランで絞る。

Shopify Flowは具体的なトリガー・アクションで判断する

Flowでは、例えば「支払い完了」をトリガーに、特定商品や顧客タグを条件として、追加ポイントを付与するアクションを組み合わせます。

FroonzeにはAdd Loyalty Points・Remove Loyalty Pointsのアクションがあります。easyPointsにはポイント変動アクションと、Point Balance Update・Tier Updateのトリガーがあります。Smile.ioにはSend Smile activity・Adjust points balanceがあり、Growaveには残高更新・ランク更新・失効前などのトリガーがあります。

連携対応だけで、任意の処理をすべて自動化できるわけではありません。利用できる情報と処理を対応付け、通常の購入ポイントとの二重付与を防ぎます。特にSmile.ioのFlow経由の付与は、注文返金時に自動で取り消されないため、取消処理を別途設計する必要があります。

Shopify POSでは顧客の紐付けと利用操作を揃える

ECと店舗の共通化は、同じ顧客情報にポイントを集約することが出発点です。店頭注文に顧客を紐付ける手順を統一し、別メールアドレスによる二重登録も防ぎます。残高確認、利用、返金までスタッフの操作を揃えます。

FroonzeはPOS用の利用ルール、Smile.ioやGrowaveはPOSのアプリ機能を通じた特典交換に対応しています。easyPointsはPOS拡張を利用します。オンラインのクーポン併用ルールが店頭でも同じ結果になるか、ポイント利用と手動値引きが重ならないかも運用手順に含めましょう。

返品・移行・公開前テストで押さえる実務上の注意点

返品時は「獲得ポイントの取消」と「利用ポイントの返還」を分ける

返品で商品代金を返す処理と、ポイント残高の調整は別です。注文キャンセル、全額返金、一部返金、返品受付だけの状態を分け、どの処理で残高が変わるかを運用表にします。

例えば500ポイントを獲得した注文の半分を返品するなら、取消対象が250ポイントになる設計が考えられます。その注文で300ポイントを使っていた場合、利用分を何ポイント返還するかは別の判断です。現金の返金とポイントの返還で二重に補償しないよう、割引の按分を含めて揃えます。

easyPointsは付与前キャンセルと付与後返金で処理が異なり、付与後は返金金額に応じた差引・返還を行います。注文編集で商品を削除する操作は自動調整の代わりになりません。Smile.ioは返金に伴う獲得ポイント取消に対応しますが、利用済み特典の再発行は自動ではありません。Growaveは取消対象の支払いステータスを設定する仕組みです。

獲得済みポイントを別注文で使い切ってから返品されると、取消対象より残高が少なくなる場合があります。easyPointsでは保有分までの差引となります。こうした例外について、不足分の扱い、手動調整の担当者、顧客への説明を決めましょう。付与の保留期間も、返品前の利用を減らす選択肢です。

既存ポイントは残高だけでなく期限・顧客情報を移す

Froonze、easyPoints、Smile.io、Growaveはいずれもポイント残高のインポートに対応します。ただし、残高を取り込めることと、旧制度の期限や履歴をそのまま再現できることは別です。

  1. 旧ECの顧客ID、メールアドレス、残高、有効期限、抽出日時を保存する。
  2. Shopify側の顧客と照合し、重複メールやメール未登録者の扱いを決める。
  3. 顧客Aは3,500ポイント、顧客Bは800ポイントなど、サンプルで対応関係を確認する。
  4. 移行日を固定し、CSVの「加算」と「残高の置換」を区別して取り込む。
  5. 件数・残高総計・個別残高を照合し、表示と利用、期限の引継ぎ結果を確かめる。

移行中の購入・利用は差分を反映し、新規会員特典の重複付与を防ぎます。期限や還元率を変更する際は、既存残高への適用範囲と開始日を事前に案内します。アプリ変更時も削除前に残高・期限・特典を保存します。

Markets・複数通貨と公開までの手順

越境ECでは「100円につき1ポイント」を外貨注文でどう計算するか、基準通貨、換算時点、端数処理、特典の利用通貨を整理します。Marketsで表示通貨を切り替えられることだけでは、同じ還元価値で運用できるとは限りません。ポイント、割引コード、ストアクレジットを区別して設計します。

導入は、要件整理、選定、表示・通知の設定、移行、テスト、顧客案内、公開の順に進めます。テストには次のケースを含めます。

  • 通常購入、クーポン併用、ポイント利用注文で、付与予定数と確定数が合う。
  • 最低・最大利用数と利用上限が、スマートフォンのカートでも機能する。
  • 全額・一部返金、キャンセル、残高不足で、取消と返還が想定どおりになる。
  • 期限表示・失効通知・ランク変更・移行残高が顧客の画面に正しく反映される。
  • POSや外貨注文を利用する場合も、同じ顧客の残高に整合性がある。

Shopifyのポイント制度でよくある質問

無料のポイントアプリだけで運用できますか?

注文数・顧客数と必要機能が無料枠に収まれば可能です。ただし、有効期限、VIP、テーマ実装などに有料プランや追加費用が必要な場合があります。現在の規模だけでなく、成長時の料金も含めて選びます。

Shopify Plusでなくてもポイントを使ってもらえますか?

可能です。ウィジェットやカートなどで特典交換・ポイント利用へ誘導する方式があります。一方、チェックアウト本体にポイント利用の拡張機能を組み込む場合は、Shopify Plusとアプリ側の対応プランが必要です。利用する場所を区別して考えましょう。

ポイントとクーポンは併用できますか?

ポイントを割引コードに交換する方式では、Shopifyの割引組み合わせ設定とアプリ側の設定が関係します。商品割引、注文割引、送料割引を分け、実施中のキャンペーンとの組み合わせを決めます。ストアクレジットは支払い手段なので、割引コードと同じ扱いにはなりません。

ポイント還元率は何%がおすすめですか?

一律の正解はありません。粗利率、再購入の頻度、クーポンとの併用、想定利用率をもとに、継続して負担できる率から始めます。還元率を高める前に、次回購入までに使えるポイントが貯まり、利用方法が伝わる設計になっているかを見直しましょう。

まとめ:アプリ選びはポイント制度の要件整理から

Shopifyのポイントアプリは、料金や機能数だけでなく、付与基準、有効期限、返品処理、会員ランク、移行、POSまで含めて選ぶことが大切です。Froonzeは機能の段階的な追加、easyPointsは日本語対応、Smile.ioはポイント・紹介施策、Growaveは複数の会員施策の統合が比較の起点になります。

まずは自社に必要なルールを整理し、無理なく続けられる制度から始めましょう。ファイブビットでは、Shopifyの構築・運用・アプリ導入支援を通じて、制度に合わせた導線設計や実装、公開後の運用までご相談いただけます。

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※この記事は2026年10月時点の内容です。今後のアップデートやShopifyの仕様変更等により、記事の内容が古くなってしまう可能性があります。

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