Shipeasyとは?Shopifyで複雑な送料を設定する方法・料金・使い方

Shipeasyとは?Shopifyで複雑な送料を設定する方法・料金・使い方

ShipX(旧Shipeasy)は、商品・数量・重量・配送先などを組み合わせて、Shopifyの送料を設定できるアプリです。大型商品の追加送料や、商品区分ごとの送料合算など、標準機能では設計しにくい条件があるストアで役立ちます。

一方、全国一律送料や「一定金額以上で送料無料」だけなら、Shopify標準機能で対応できます。本記事では、ShipXでできること、料金と利用条件、設定の流れを解説します。

ShipX(旧Shipeasy)とは?

ShipXはLogbaseが提供する送料計算アプリです。旧名称はShipeasyで、現在は「ShipX ‑ Shipping Rates & Rules」としてShopify App Storeに掲載されています。

基本となるのは、送料を適用する条件と金額をまとめた「シナリオ」です。カート全体、特定の商品、顧客の情報を条件にして、チェックアウトへ送料を返します。商品のタグを使えば、「大型」「冷凍」などの配送区分ごとにルールを管理できます。

送料の計算と、実際の梱包・別送・出荷指示は別の業務です。常温品と冷凍品の送料を合算しても、それだけで倉庫に別便の出荷指示が作られるわけではありません。

Shopify標準の送料設定との違い

ShipXを検討する前に、標準機能で不足する条件を明確にしましょう。配送プロファイルとは、商品や発送元ごとに配送ルールをまとめる仕組みです。商品別送料も、プロファイルを分けることで対応できる場合があります。

設定したい内容 Shopify標準機能 ShipX
一律送料・金額別・重量別送料 設定可能 設定可能。他の条件との組み合わせに活用
都道府県などの地域別送料 配送エリアを分けて設定可能 地域に加え、郵便番号による条件設定も可能
商品ごとの送料 配送プロファイルで設定可能 商品タグなどで判定し、商品単位でも設定可能
商品数量による送料 通常の送料設定に数量の直接条件はない カート全体・対象商品の数量で設定可能
商品タグ・顧客属性による送料 通常の配送プロファイルでは直接の条件設定に制約 商品タグ・顧客タグなどを利用可能
複数条件・追加送料 エリアやプロファイルで対応できる範囲に限られる 条件の組み合わせや送料合算に対応
送料無料 一定金額以上などの条件で設定可能 対象商品や顧客などを含む条件設計に活用
運用と費用 アプリ費用不要。単純な送料に適する 本番運用は有料。条件・合算方法の管理が必要

たとえば「通常地域800円、北海道・沖縄1,500円」だけなら、標準機能の地域別送料が候補です。さらに商品数量や特殊商品の条件を重ねたいときに、アプリを検討する順序が合理的です。

なお、Shopifyでは一部ストアにマーケット単位の新しい配送設定が提供されています。上表と後述の手順は配送プロファイルを利用する構成を中心にしているため、自社の設定方式に合わせて設計してください。

ShipXでできることと国内ECの設定例

数量・重量・注文金額で送料を変える

カート数量を条件にすれば、「1〜2個は800円、3個以上は1,200円」といった段階別送料を設定できます。重量が同じでも個数で梱包費が変わる雑貨や、まとめ買いで配送負担が増える商品に適しています。

金額や重量も計算基準にできます。数量で判定する際は、注文内の全商品を数えるのか、特定のタグを持つ商品だけを数えるのかを分けましょう。セット商品を販売する場合も、購入者に案内する「個数」とカート上の数量をそろえることが大切です。

大型商品や冷凍商品の送料を組み合わせる

商品タグで通常品と大型品を分け、それぞれの送料を計算できます。たとえば通常品800円、大型品1,200円とし、両方を購入した場合に合計2,000円を請求する設計です。

複数の送料をまとめる「Rate blending」では、合計・最高額・最低額・平均から計算方法を選べます。同じ注文でも、合計なら2,000円、最高額なら1,200円となるため、同梱の可否に合わせて選びます。

常温品と冷凍品も、配送区分のタグを付けて別々のシナリオを作る考え方です。「大型品を含む注文は通常送料に500円追加」とする場合は、基本送料と追加分を分けて合算するなど、基本送料を二重に含めない設計にします。追加分を1注文につき請求するのか、商品1点ごとに請求するのかも先に決めましょう。

地域・郵便番号と商品条件を組み合わせる

配送エリアごとの料金に加え、郵便番号の一致・前方一致・数値範囲を使った条件設定に対応しています。都道府県より細かい地域に独自料金を設定したいストアに向いています。離島などの対象範囲は、利用する配送会社の区分を基に整理します。

たとえば大型商品のシナリオに対し、通常地域と北海道・沖縄で異なる送料を設定すれば、商品と配送先の両方を反映できます。単純な地域別料金から始め、必要な商品条件だけを追加すると管理しやすくなります。

送料無料や顧客別料金を細かく設計する

複数条件の判定には、すべてを満たすAND、いずれかを満たすOR、どれも満たさない条件を使えます。注文金額だけでなく、商品や顧客の条件も含めた送料設計に役立ちます。

顧客タグに応じた料金も設定できます。ただし、会員の登録情報とチェックアウトで使う情報の一致が重要です。一般顧客向けと会員向けの両方で、意図した料金になるようにします。

送料無料は「注文全体を無料にする」のか「通常送料だけ無料にし、大型品の送料は残す」のかを明文化しましょう。また、割引後のカート金額を計算に使う設定があるため、クーポン利用時の送料無料判定も運用ルールに合わせます。

ShipXの料金・Shopify側の利用条件

無料プランと有料プランの違い

2026年10月3日時点の公式掲載料金は次のとおりです。金額は米ドルで、Shopifyの利用料金とは別に発生します。

プラン 月額 主な用途・機能
Free 無料 テストモードでの設定・確認
Starter 9.99ドル カート金額・重量・数量、郵便番号、地域別、段階別送料
Smart 24.99ドル Starterの機能に加え、商品別・顧客別送料、送料合算
Premium 34.99ドル Smartの機能に加え、配送会社連携、寸法・容積重量による計算
Enterprise 69.99ドル〜 Premiumの機能に加え、個別開発・連携、追加機能の包含

Freeは設定を試すためのプランで、無料のまま一般顧客向けに送料計算を本番運用するプランではありません。Starter・Smart・Premiumには14日間の無料体験があります。Smartの商品グループと送料合算は、公式料金表で無制限と案内されています。

数量や金額だけならStarter、商品タグや送料合算を使うならSmartが選択の目安です。PremiumでAI梱包機能を追加する場合は月額24.99ドルのアドオン料金がかかります。商品タグで送料を分ける用途だけなら、寸法計算の上位機能は必須ではありません。

送料計算にはShopifyのCCSが必要

ShipXの有料契約だけでは、独自の計算済み送料を表示できません。Shopify側で、外部アプリなどから計算結果を受け取る「Carrier Calculated Shipping(CCS)」が利用できる必要があります。

  • Advanced・Plus:CCSがプランに含まれます。
  • Grow:追加月額料金を支払うか、年払いに切り替えることで利用できます。
  • Basic・Starter:CCSを使った独自送料計算の対象外です。

Growでは、契約方法とCCSの有効化状態を導入前に確認しましょう。必要に応じてShopifyサポートへ有効化を依頼します。

一方、既存の配送方法の名称変更・非表示・並べ替えを行う「Delivery Customization」はCCSなしで使える別機能です。「CCS不要」という案内を、商品別送料や追加送料の計算まで不要という意味で捉えないようにしましょう。

ShipXをShopify App Storeで確認する

ShipXの導入方法・使い方

導入前に送料要件を整理する

まず「商品区分・配送先・数量や金額・請求する送料」を一覧にします。通常品だけ、大型品だけ、両方を含む注文について期待する送料を書き出すと、合算か最高額かを判断できます。

商品タグの表記も統一します。同じ区分に「大型」「大型商品」などが混在すると、判定から漏れる原因になります。商品追加時に誰がタグを付けるかまで決めておくと、運用を引き継ぎやすくなります。

数量別送料を設定する基本手順

ここでは、日本円のストアで「1〜2個800円、3個以上1,200円」を設定する流れを紹介します。

  1. 利用条件を確認してインストールする:CCSを利用できる契約か確認し、Shopify App StoreでLogbaseのShipXをインストールします。初期設定はテストモードで進めます。
  2. 配送エリアを準備する:Shopifyの対象配送プロファイルに配送エリアを設定します。アプリの「Settings」内「Sync settings」から「Sync shipping zones」を実行します。
  3. シナリオを作る:アプリの「Rates」からシナリオを作成し、カート数量が1以上という条件を指定します。
  4. 段階別送料を登録する:対象エリアの「Add shipping rate」で「Fixed rate」を選び、計算基準を「Cart Quantity」にします。「Add tiered rate」で1〜2個を800円、3個以上を1,200円に設定して保存します。
  5. Shopifyと連携する:Shopifyの「設定」から配送設定を開き、対象プロファイル・エリアの送料計算元としてShipXを追加して保存します。
  6. 表示を確認して本番運用へ切り替える:テストモードで対象の住所と商品を使い、チェックアウトの送料を確認します。その後、必要な有料プランと本番向け設定を適用します。

数量は1個・2個・3個で確認すると、料金が変わる境界を押さえられます。商品タグを使う設定へ拡張する場合は、商品のタグをアプリに同期し、対象商品を絞り込んで計算します。

導入後に送料トラブルを防ぐポイント

合算と表示優先順位を分けて考える

複数ルールが一致した場合、送料をどう計算するかに加え、どの料金を表示するかも決めます。アプリには全料金・最高額・最低額・優先料金を表示する選択肢があります。

送料無料と通常送料が同時に一致する設計では、表示設定によって期待する結果が変わります。例外ルールを追加する際は、既存ルールとの重複を整理し、両方が成立する注文も確認しましょう。

配送プロファイルと混在注文を確認する

異なる配送プロファイルの商品を一緒に購入すると、Shopify側で送料が合算されることがあります。ShipX内の合算とShopify側の合算が重なると、想定以上の送料になる原因になります。

ShipXを使う対象プロファイルを決め、通常品のみ・特殊商品のみ・混在注文の送料を比較してください。アプリの「History」では、一致したシナリオや計算結果を確認でき、原因の切り分けに役立ちます。

ルール変更後は、送料無料の境界金額、クーポン利用、対象地域と対象外地域も確認します。顧客向けの配送ポリシーには、追加送料の対象と金額を明示し、商品ページの案内ともそろえましょう。

日本国内で使える?日本語には対応している?

日本国内向けの送料設計にも活用できます。自社で決めた国内送料を地域や商品条件に割り当てる運用と、配送会社の料金をAPI連携で取得する運用は区別してください。

現在のShopify App Storeの対応言語一覧に、日本語は含まれていません。日本語の掲載ページがあることと、アプリ管理画面が日本語に対応していることは別です。運用担当者が英語の設定項目を扱えるかも導入判断に含めましょう。

まとめ:標準機能で不足する送料条件が導入の目安

ShipXは、数量別送料、商品タグによる区分、混在注文の送料合算などを管理したいストアに向いています。コードを改修せず条件を設定できる一方、アプリ料金とShopify側の利用条件、ルール変更後の確認作業が必要です。

全国一律送料や金額による送料無料、単純な地域別送料だけなら、まず標準機能を検討しましょう。導入の判断に迷う場合は、実際の注文パターンと希望送料を整理することが第一歩です。

ファイブビットでは、Shopifyの構築・運用支援に加え、送料要件の整理やアプリ導入も支援しています。特殊商品の混在や送料無料との組み合わせが複雑な場合は、設定前の設計からご相談ください。

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※この記事は2026年10月時点の内容です。今後のアップデートやShopifyの仕様変更等により、記事の内容が古くなってしまう可能性があります。

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