ShopifyのB2B(卸売)機能は、2026年4月のアップデートで企業管理・数量別価格・掛け払いなどの中核機能が全プランに開放されました。一方で、取引先ごとの個別価格やデポジット(前受金)といった高度な要件は、引き続きShopify Plus限定です。このページでは「どこまで標準でできて、どこからPlusが必要か」を整理します。
2026年4月2日のアップデートで、B2Bの中核機能はBasic〜Advancedの全プランに開放されました。Plus限定として残っているのは、取引先ごとの運用を支える高度機能です。
| B2B機能 | Basic〜Advanced 全プラン |
Plus |
|---|---|---|
| 企業プロフィール(企業・拠点・担当者の管理) | ○ | ○ |
| 数量ルール・数量別価格(ロット・入数) | ○ | ○ |
| 支払い条件(掛け払い / 支払期日の設定) | ○ | ○ |
| ドラフト注文・PO番号(発注書番号) | ○ | ○ |
| B2B対応テーマ(Trade)・FlowによるB2B自動化 | ○ | ○ |
| B2Bカタログ(価格表)の数 | 3件まで Markets経由の割当のみ |
無制限 |
| 企業・拠点への直接カタログ割当(取引先ごとの個別価格) | — | ○ |
| デポジット(前受金) | — | ○ |
| 部分支払い | — | ○ |
| フルフィルメント(分納)ごとの支払いリクエスト | — | ○ |
※2026年7月時点。出典: Shopify公式ヘルプ(B2B plan features)。仕様は変更されることがあるため、最新は公式情報をご確認ください。
まずは全プラン共通で使えるB2B中核機能です。小規模に卸販売を始めるだけなら、Plusでなくても実現できます。
※カタログ(価格表)は全プランでも3件まで利用できます(Markets経由の割当のみ)。
取引先ごとに価格・支払い条件を変える「本格的な卸運用」に入ると、Plus限定の高度機能が必要になります。
標準プランのカタログは全B2Bマーケット横断で有効3件まで。Plusは制限がなく、取引先の数だけ価格表を作り分けられます。「A社向け特価」「代理店ランク別価格」のような運用の土台です。
「この企業のこの拠点には、この価格表」を直接紐づけられます。標準プランの割当はMarkets(地域)経由のみのため、取引先単位の価格出し分けはPlusならではの機能です。
受注時に一定割合の前受金を必須にできます。受注生産・予約発注型の商習慣や、与信リスクを抑えたい新規取引に有効です。
請求に対する分割・一部入金に対応します。高額取引や検収後の残金支払いなど、B2B特有の支払いフローを再現できます。
分納した出荷ごとに請求を分けられます。長期にわたる納品や在庫状況に応じた分割出荷でも、請求と出荷を対応づけて管理できます。
ShopifyでB2B(卸売)を実現する方法は、ネイティブB2B機能だけではありません。要件の深さと取引規模によって、大きく3つの方式から選ぶことになります。
| 比較項目 | ① B2Bアプリ 全プラン |
② ネイティブB2B 全プラン |
③ ネイティブB2B+Plus |
|---|---|---|---|
| 追加費用 | アプリ月額 | なし | Plusプラン費用 |
| 企業・拠点の管理 | アプリにより異なる 顧客タグでの運用が中心 |
○ | ○ |
| 掛け払い(支払い条件) | アプリにより異なる | ○ | ○ |
| 取引先ごとの個別価格 | △ タグ・アプリ機能による |
カタログ3件まで Markets経由の割当のみ |
○ 直接割当・無制限 |
| デポジット・部分支払い | — | — | ○ |
選び方の目安はシンプルです。「会員向けに卸価格を見せたい」程度の単機能であればアプリ方式が手軽で、導入も早く済みます。一方、企業・拠点の管理や掛け払いといった取引の仕組みまで必要なら、2026年4月に全プラン開放されたネイティブB2Bが土台として適しています。そして取引先ごとに価格・支払い条件を変える本格的な卸運用に入る段階で、Plusの高度機能が効いてきます。
このほか、B2C向けストアとは別に卸専用ストアを立てる構成もあります。既存アプリの資産・運用体制・取引規模によって最適解は変わるため、迷う場合は要件整理からご相談ください。
海外発のShopifyでB2Bを検討するとき、必ず出てくるのが「日本の商習慣に対応できるのか」という不安です。結論としては、標準機能で対応できるものと、アプリや運用設計で補完するものに分かれます。
支払い条件(net terms)として標準対応しています。注文ごとに支払期日を設定でき、期日管理も管理画面上で行えます。2026年4月の開放により全プランで利用できます。
手動決済方法として標準で設定できます。「注文確定→入金確認→発送」という国内B2Bの一般的な流れを、追加アプリなしで組めます。
ドラフト注文で「見積もり提示→取引先の確認→注文確定」の流れを再現できます。Flowを組み合わせれば、社内承認や注文処理のワークフローも自動化できます。
標準の帳票だけでは適格請求書の要件を満たしにくいため、請求書アプリや帳票テンプレートのカスタマイズで対応するのが一般的です。運用フローに合わせた設計が必要な領域です。
標準の支払い条件は注文単位のため、「月末締め・翌月末払いでまとめて請求」という運用は、運用設計や外部の掛け払いサービスとの連携で補完するケースが多くなります。取引件数・与信の考え方に応じて設計します。
日本の商習慣対応は「標準機能+アプリ+運用設計」の組み合わせで決まります。当社では要件整理の段階で、どこまでを標準機能で受け、どこをアプリ・設計で補うかを切り分けてご提案しています。
迷う場合は、要件を整理した上でどちらが適切かを無料でご提案します。Plusにしない判断も含めてお手伝いします。






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