Shopifyで予約販売する方法|おすすめ予約販売アプリも比較

Shopifyで予約販売する方法|おすすめ予約販売アプリも比較

Shopifyで予約販売は可能です。注文時に全額を受け取り、後日発送する運用なら、標準機能を中心に対応できる場合があります。一方、デポジットや後日決済、予約数量の制御、予約専用の表示を使いたい場合は、予約販売アプリが選択肢になります。

大切なのは、アプリを選ぶ前に「いつ決済するか」「何個まで受けるか」「通常商品とどう発送するか」を決めることです。本記事では標準機能でできる範囲を整理し、Timesact・PreProduct・RuffRuffなどを要件別に比較します。

Shopifyで予約販売はできる?標準機能とアプリの違い

Shopifyの予約販売を考えるときは、通常の注文として代金を受け取り後日発送する方法と、Shopifyの「購入オプション」を使って予約注文を扱う方法を分けると理解しやすくなります。

全額先払い・後日発送なら標準機能を中心に運用できる

通常の商品ページで予約商品であることと発送予定を案内し、注文時に全額決済して、入荷後に発送する運用は可能です。Shopifyには、在庫を追跡している商品・バリエーションで「在庫切れの場合でも販売を続ける」設定もあります。

ただし、この設定は在庫がなくても注文を受けられるようにするものです。予約専用の受付上限や、デポジット・残額回収の仕組みが追加されるわけではありません。在庫数がマイナスになる運用では、受注可能数を別途管理する必要があります。

アプリを使わない場合は、商品説明、商品テンプレート、メタフィールドなどで予約条件を表示し、注文の抽出や出荷保留を運用で補います。対象商品や注文数が少なく、全額先払いに統一できるストアでは検討しやすい方法です。

予約販売アプリが必要になるケース

Shopifyの購入オプションとして予約注文を設定するには、予約販売アプリが必要です。購入オプションとは、通常購入とは異なる支払い・配送条件を商品に持たせる仕組みです。

次の要件がある場合は、アプリを利用する方が管理しやすくなります。

  • 予約対象だけ購入ボタンや注意書きを変更したい
  • 一部のサイズ・カラーだけ予約販売にしたい
  • 予約の開始・終了や受注上限を制御したい
  • 注文時に一部だけ受け取り、残額を後日回収したい
  • 予約注文へのタグ付けや通知を自動化したい
  • 通常商品との同時購入や出荷保留を制御したい

なお、アプリによっては購入オプションを使わず、通常決済のまま予約表示を追加する方式もあります。アプリ名だけで判断せず、採用する決済方式まで確認してください。

予約販売にShopify Plusは必要?

予約販売そのものにShopify Plusが必須というわけではありません。ただし、細かな決済制御にはPlusが条件になる機能があります。

例えば、PreProductの複数回に分ける支払いプランなどにはShopify Plusの条件があります。また、Shopify標準の「フルフィルメントごとの売上確定」にもPlusの条件があります。通常のデポジットと残額回収まで、すべてPlus限定という意味ではありません。

アプリを選ぶ前に決めたい予約販売の要件

まずは、次の項目を1枚の表にまとめましょう。「後払い対応」のような大まかな条件だけでは、導入後に必要な操作や配送ルールが合わないことがあります。

項目 決めること 記入例
受付期間 開始・終了日時、途中終了の条件 10月1日10時開始、10月15日18時終了。上限到達時は終了
決済 全額先払い、一部先払い、全額後日。残額の回収日・操作担当 注文時30%、入荷確認後に残り70%を回収
対象 商品全体か、一部バリエーションか ブラックLだけ予約販売
数量 商品全体の上限、バリエーション別上限、1人・1注文の上限 ブラックLは50点、1注文2点まで
日付表示 発売日、発送予定日、遅延時の案内 11月発売、11月10日から順次発送
同時購入 通常商品との混在を許可するか 同時購入可。ただし別々に発送
送料 別送時の料金、無料配送条件、追加請求の有無 購入画面に表示した送料以外は追加請求しない
注文管理 予約の判別方法、タグ、倉庫への連携、出荷保留 注文タグと明細情報で判別し、予約明細を出荷対象から除外
通知 受付、残額回収、入荷遅延、発送時のメール 注文直後と発送予定変更時に案内
キャンセル・終了 返金、残額請求の停止、予約終了後の商品状態 キャンセル時に残額回収を停止。終了後は在庫があれば通常販売

予約販売の決済タイミングを整理する

全額先払い・デポジット・後日決済の違い

予約販売では、注文を受け付けた時点で売上全額を受け取るとは限りません。1万円の商品を例にすると、次の違いがあります。

方式 注文時 後日の処理 運用上の確認点
全額先払い 1万円を決済 入荷後に発送 遅延やキャンセル時の返金・案内
デポジット 例として3,000円を決済 残り7,000円を回収 残額の回収日、回収方法、失敗時の対応
全額後日決済 商品代金の支払いなしで受付 後日1万円を回収 保存した決済手段への課金か、顧客の再決済が必要か

「Charge now」「Charge-upfront」は注文時の決済、「Charge later」は後日の決済、「Deposit」は一部金額を先に受け取る方式です。ここでいう後日決済は、コンビニ後払いなどの決済サービス名とは区別して考えます。

デポジットを採用すると、注文時の負担を抑えられる一方、未回収の注文を管理する必要があります。後日のカード決済は失敗する可能性もあるため、回収できない場合に発送を止める条件まで決めてください。

「発送時に課金」と「発送日に回収操作」は違う

後日決済に対応しているだけでは、発送処理に連動して自動課金されるとは限りません。指定日に自動回収する方式、担当者が回収する方式、顧客に決済リンクを送る方式を区別しましょう。

  • Timesact:指定日などに基づく残額回収に対応。発送時課金を使う場合は、PROプランの提供条件と部分発送時の扱いを確認します。
  • PreProduct:後日課金やデポジットを選択可能。回収のタイミングは、採用する方式と自動化の設定に合わせて設計します。
  • RuffRuff:支払期日が来ても自動回収されず、Shopify管理画面での操作やアプリの一括回収を使います。

また、カードの利用枠を一時的に確保する「オーソリ」と、保存した決済手段に後日課金する仕組みは異なります。Shopify Paymentsの通常のオーソリ期間は7日間です。数か月先に発送する予約販売を、通常のオーソリだけで運用できるとは考えないでください。

利用できる決済方法と混在カートの注意点

Shopifyの購入オプションを使う予約注文では、Shopify PaymentsまたはPayPal Expressが利用要件となり、Shop Pay・Apple Pay・Google Payなどの高速チェックアウトにも制約があります。ただし、アプリごとの残額自動回収が、両方の決済サービスで同じように使えるとは限りません。

通常決済のまま予約表示を追加する方式では条件が異なるため、「予約商品はすべて同じ決済制限を受ける」と一括りにしないことが大切です。

また、支払期限が異なる予約商品を同時購入すると、Shopifyのルールによって最も早い期限が適用される場合があります。発送に基づく支払条件にも優先ルールがあります。複数の予約商品を売るストアでは、商品を1点ずつ購入するテストだけでは不十分です。

バリエーション・予約数量・販売期間を設計する

一部のサイズやカラーだけ予約販売にする

アパレルなどでは、同じ商品の中で通常販売と予約販売が混在します。

商品Aのバリエーション 販売方法 表示例
ブラック M 通常販売 通常の発送予定を表示
ブラック L 予約販売 予約購入・11月10日から順次発送
ホワイト M 通常販売 通常の発送予定を表示

Timesact、PreProduct、RuffRuffはバリエーション単位の設定に対応しています。シンプル予約販売で同様の運用を行う場合は、導入前に対応範囲を確認してください。

確認するのは設定画面だけではありません。顧客がサイズを切り替えたときに、購入ボタン・発送予定・カート内の案内・決済条件まで切り替わるかをテストしましょう。

予約数量の上限は設定単位まで確認する

「数量制限に対応」という表示だけでは、自社の予約枠を管理できるか判断できません。少なくとも次の3つを分けてください。

  • 商品全体で受ける予約の上限
  • サイズ・カラー別に受ける予約の上限
  • 顧客1人、または1注文あたりの購入上限

Timesactの予約上限はバリエーション単位です。3つのバリエーションに100点ずつ設定すれば、商品全体では最大300点になります。商品全体で100点という共通枠とは異なります。PreProductもバリエーション別の予約上限を設定できます。

RuffRuffの数量限定予約では、Shopifyの在庫数を設定し、「在庫切れの場合でも販売を続ける」を無効にする方法があります。これは、実在庫と独立した予約枠が自動で作られるという意味ではありません。

未入荷分を販売可能な数量として扱う場合は、倉庫や基幹システムからの在庫同期で上書きされないかを確認してください。実在庫・入荷予定数・予約済み数を、どこで管理するか決める必要があります。

発売日・発送予定日・予約終了日を分ける

発売日は商品の販売開始日、発送予定日はストアから出荷する予定日です。顧客に届く日とも異なります。「11月発売」だけでは、いつ届く商品なのか判断できません。

商品ページには「予約商品」「発送予定」「同時購入時の配送」をまとめて表示すると、購入条件が伝わりやすくなります。

表示例:本商品は予約商品です。11月10日から順次発送します。通常商品と同時に購入した場合は、通常商品を先に発送し、本商品は入荷後に別送します。

予約期間の設定ではタイムゾーンにも注意が必要です。Timesactの開始・終了日はUTC基準の日付として扱われます。日本時間の特定時刻に開始・終了したい場合は、切り替え時刻を確認してください。RuffRuffは開始・終了日時を使った販売ルールに対応しています。

予約終了後に通常販売へ戻すのか、売り切れにするのか、再入荷通知へ切り替えるのかも、受付開始前に決めておきましょう。

通常商品と予約商品を同時購入するときの配送

注文1件と配送1回は同じではない

通常商品と予約商品を同じカートで購入しても、注文を1件として管理しながら、発送を分けることは可能です。一方、アプリが予約商品を判別できても、倉庫がその情報を受け取れなければ、誤出荷や出荷待ちが発生します。

運用 顧客への案内 必要な設計
通常商品も予約商品とまとめて発送 注文内の商品がそろってから発送 通常商品も出荷保留し、待ち時間を購入前に表示
通常商品を先に発送し、予約商品を別送 商品ごとに発送時期が異なる 予約明細だけを保留し、送料・通知・倉庫連携を確認
通常商品との同時購入を禁止 通常商品と予約商品は別々に注文 カート・チェックアウトで制限し、理由と購入方法を案内

PreProductには注文自体を分割する機能もありますが、全額先払いなどの条件があり、利用申請が必要な限定提供です。「混在カート対応なら必ず2件の注文になる」とは考えないでください。

送料と顧客への案内を先に決める

Shopifyには、予約商品と通常商品などを別の配送としてチェックアウトに表示する仕組みがあります。ただし、実際の送料は配送プロファイル、ロケーション、配送設定、連携アプリなどに左右されます。別送だから必ず送料が2倍になる、または必ず1回分で済むとは限りません。

次の内容を、商品ページ・カート・注文確認メールで食い違いなく伝えましょう。

  • 通常商品を先に発送するか、予約商品とまとめて発送するか
  • 予約商品の発送予定
  • 購入時に支払う送料と、後日の追加請求の有無
  • 発送が分かれる場合の追跡番号・発送通知

配送日時指定アプリを使う場合は、まだ入荷していない予約商品に通常商品の最短配送日を選べないかも確認が必要です。

Shopifyのおすすめ予約販売アプリ4選を比較

ここでは、料金・決済・数量制御・日本語運用の違いから4アプリを比較します。順位ではなく、自社の要件に合う候補を探してください。

料金・無料プランを比較

料金は2026年9月19日時点の米ドル表記です。Shopifyの利用料・決済手数料などは別途かかります。期間限定価格や注文数に応じた料金があるため、契約時の表示も確認してください。

アプリ 主な料金 無料枠・体験 比較時の注意点
Timesact CORE Flex:月$5〜、枠超過は1注文$0.20。PRO Flex:月$7〜、枠超過は1注文$0.30。CORE Fixed:月$23〜の期間限定表示あり 新規向け無料プラン:月20注文 有料枠の数え方、Shopifyプラン別の固定料金、必要機能を確認。SMSは別料金
PreProduct Starter:月額無料+課金対象予約売上の5%。Scale:月$59.99、月$5,000超の対象売上に0.5%。Scale Plus:月$259.99、アプリの売上連動手数料0% 無料インストール。対象有料プランに7日間体験 無料インストールでも、Starterは売上に応じた費用が発生
RuffRuff 予約販売 Starter:月$9+3%。Basic:月$52+1%。Pro:月$199+0% 3日間体験。開発ストア向け条件あり 予約売上に対する手数料を含めて比較
シンプル予約販売 月$9.99、または年$99.99 7日間体験。開発ストア向け無料利用あり 必要な決済・数量制御の対応範囲を確認

販売単価が高いストアと注文数が多いストアでは、売上連動型と注文数連動型で負担が変わります。月額だけでなく、想定する予約売上・注文数を入れて総額を比較しましょう。

決済・数量・運用機能を比較

機能によって利用できるプランや決済方法が異なります。「個別確認」の項目は、必要な運用条件を伝えて対応範囲を確認してください。

項目 Timesact PreProduct RuffRuff シンプル予約販売
全額先払い 対応 対応 対応 通常決済での運用を検討
デポジット 対応。有料プラン・決済条件を確認 対応 対応 回収仕様を個別確認
後日決済 対応。自動回収条件は決済手段による 対応。方式・回収処理を選ぶ 対応。期日到来時の自動回収ではなく操作が必要 個別確認
バリエーション単位 対応 対応 対応 個別確認
予約数量上限 バリエーション別の上限 バリエーション別の上限 在庫数を使う数量限定、購入数量制限など 個別確認
発送予定の表示 対応 対応。バリエーション別に設定可能 カスタムメッセージで案内可能 表示文言の設定範囲を個別確認
予約終了日の設定 対応。UTC基準の日付設定に注意 固定日時での自動終了は個別確認 開始・終了日時に対応 期間前・期間中・期間後の表示に対応。時刻の扱いは個別確認
通常販売への切り替え 終了条件と在庫状態に応じて復帰 予約掲載を終了して復帰。在庫設定の変更に注意 期間・条件外のアクションを設定 終了後の商品状態を個別確認
通常商品との混在 混在カートの注意表示あり。配送分割は別途設計 混在・分離の制御と出荷保留に対応 同梱制御に対応 制御範囲を個別確認
注文タグ 対応 対応。付与タイミングに注意 対応 対応
Shopify Flow 連携あり。利用する処理・プランを確認 連携あり。アクション・トリガーにプラン差あり 併用可能。専用トリガーの範囲は個別確認 専用連携は個別確認
日本語 日本語対応。日本語サポートの範囲は個別確認 管理画面は英語。顧客向け文言は調整可能 日本語管理画面・ヘルプ・サポート 日本語対応・日本語サポート

Timesact|予約販売・発売予告・再入荷通知をまとめたい場合

Timesactは、Pre-orderによる予約受付に加え、Coming Soonによる発売予告、Back in Stockによる再入荷通知を扱えるアプリです。Coming Soonの表示や再入荷通知への登録は、予約注文の成立とは異なります。

一部バリエーションを予約販売に切り替えたり、在庫条件に応じて表示を変えたりしたいストアで候補になります。無料枠から検討できますが、デポジットなど必要な機能によって有料プランの確認が必要です。

注意したいのは、予約枠がバリエーション別であることと、日付設定のタイムゾーンです。発送時の自動課金が必須の場合は、PROの対象条件と部分発送時の扱いを確認してから採用してください。

TimesactをShopify App Storeで確認する

機能や料金、設定方法を詳しく知りたい方は、Timesactとは?Shopifyで予約販売する方法・料金・使い方を解説をご覧ください。

PreProduct|決済方式と受注後の処理を細かく設計したい場合

PreProductは、注文時の全額決済、後日決済、デポジットを使い分けたいストアで候補になります。商品・バリエーション別の予約受付や発送案内、出荷保留まで含めて設計できる点が特徴です。

後日決済などでは、ShopifyのSelling Planを使います。Selling Planは、支払い・配送条件を商品に持たせる設定で、通常購入に予約ラベルを付けるだけの仕組みとは異なります。

また、Capture-onlyという、まず予約情報を受け付けて後から決済へ案内する方式もあります。この方式では、受付時点でShopify注文が作成される通常の予約注文とは扱いが異なるため、受注管理やメール配信との連携を確認してください。

管理画面やヘルプの英語運用、売上に応じた料金、Flowのプラン条件を含めて判断するとよいでしょう。細かな支払い分割機能の一部にはShopify Plusの条件があります。

PreProductをShopify App Storeで確認する

RuffRuff 予約販売|日本語での設定・サポートを重視する場合

RuffRuffは、日本語の管理画面・ヘルプ・サポートを重視するストアで検討しやすいアプリです。予約期間や在庫条件、同梱制御など、販売ルールを組み合わせて運用できます。

先払いだけでなく、デポジットや全額後払いにも対応しています。ただし、後払いの支払期日を設定しても、自動で代金が回収されるわけではありません。誰が、どのタイミングで、対象注文の回収操作を行うかを決める必要があります。

また、Shopify Bundlesとの併用は決済方式で条件が異なります。購入オプションを使わない予約販売と、後払い機能を同じ条件で扱わないようにしてください。

RuffRuff 予約販売をShopify App Storeで確認する

シンプル予約販売|表示変更と注文タグを中心に始めたい場合

シンプル予約販売は、日本語で予約販売の表示や注文タグを設定したい場合の候補です。固定月額で、予約期間前・期間中・期間後の表示を扱える点が比較しやすい特徴です。

デポジット・後日決済・バリエーション別の予約枠が必要な場合は、対応範囲を確認してから選びましょう。基本的な予約表示から始める場合でも、必要な数量制限と配送運用が成立することが選定の条件です。

シンプル予約販売をShopify App Storeで確認する

要件別に予約販売アプリを選ぶ

候補を絞るときは、必須条件を満たすものから選び、その後に費用や操作性を比較します。

要件 検討する方法・アプリ 選定前の確認
少数の商品を全額先払いで受け、手動管理できる 標準機能を中心とした運用 予約表示・上限管理・出荷保留を漏れなく運用できるか
予約販売と発売予告・再入荷通知をまとめたい Timesact 必要機能のプラン、注文枠、終了日時
決済方式や回収・出荷処理を柔軟に組みたい PreProduct 英語運用、手数料、利用する自動化の条件
日本語で相談しながら販売ルールを設定したい RuffRuff 後払い回収の担当、在庫同期、同梱ルール
予約表示と注文タグを中心に導入したい シンプル予約販売 数量・バリエーション・決済の必要条件を満たせるか

発送完了をきっかけに必ず自動課金したい、商品全体で共通の予約枠を使いたい、といった条件がある場合は、一般的な機能一覧だけで決めず、具体的な処理を確認してから採用しましょう。

Shopifyで予約販売を導入する手順

  1. 要件を決める:決済、期間、数量、バリエーション、混在配送、キャンセル条件を書き出します。
  2. 標準機能で足りるか判断する:通常決済と手動管理で対応する範囲、アプリに任せる範囲を分けます。
  3. 候補アプリの条件を確認する:料金、対応決済、テーマ、配送・在庫アプリとの相性を確認します。
  4. 商品表示と通知を作る:予約商品であること、発送予定、決済日、同時購入時の扱いをそろえます。
  5. 受注後の処理を設定する:タグ、明細の判別、出荷保留、残額回収、倉庫連携を組み立てます。
  6. テスト注文で確認する:通常商品との混在、上限到達、決済失敗、キャンセル、予約終了まで検証してから公開します。

予約販売で失敗しやすい運用と対策

注文タグだけに頼らず、明細と連携タイミングを見る

予約注文にタグが付いていても、混在注文のどの商品が予約対象かまでは判別できません。倉庫へ通常商品だけを先に出荷させる場合は、商品明細単位の情報が必要です。

また、注文作成とタグ付与が同時とは限りません。PreProductの予約タグは注文作成後に付与されます。Flowを「注文作成時」で実行し、その時点のタグだけを見ると、予約注文を取りこぼす可能性があります。

PreProductには予約を示す明細プロパティもあります。タグや明細情報がいつ利用可能になるかを確認し、予約と判定できた注文・明細を対象に処理を組み立てましょう。

倉庫や基幹システムに受注情報を送っているストアでは、アプリの設定だけでなく、外部システム側の出荷判定まで確認することが重要です。

メール通知・キャンセル・返金の流れをそろえる

予約販売では、注文確認メールが届いた後にも顧客が待つ期間があります。少なくとも、受付時、発送予定の変更時、残額回収が必要な時、発送時の案内を決めておきましょう。

キャンセルでは、受け取った金額の返金だけでなく、未回収の残額請求を停止できているかを確認します。予約枠を戻すか、通常商品のみ残すか、送料をどう扱うかも混在注文では重要です。

失敗しやすい状態 対策
予約商品なのに通常商品と同じ発送予定に見える 商品ページ・カート・注文確認メールの表示を照合する
発売日だけ表示され、発送予定が分からない 発送の開始日または目安と、遅延時の案内方法を記載する
通常商品まで予約商品の入荷待ちになる 先行出荷か一括出荷かを決め、倉庫側にも同じルールを設定する
想定した予約数量を超える 商品全体とバリエーション別の上限を区別し、在庫同期を確認する
後日決済が自動で行われると思い込む 課金のトリガー、操作担当、失敗時の再案内を決める
キャンセル後も残額回収の対象に残る 返金と請求停止を別々の確認項目にする
予約終了後も受付が続く 終了時刻・在庫設定・通常販売への復帰をテストする

予約終了・アプリ削除は未処理注文を確認してから行う

予約受付を終えても、残額回収や発送が完了していない注文は残ります。アプリを削除する前に、未回収・未発送・返金待ちの注文を確認してください。

Shopifyでは、予約販売アプリをアンインストールすると、顧客の決済情報を除き、アプリが作成した予約注文データが48時間後に削除されます。Shopifyの注文履歴すべてが削除されるという意味ではありませんが、予約処理に必要な情報を失わないよう注意が必要です。

注文一覧や設定を保存し、残額回収と発送を終える方法、商品ページの表示、在庫切れ販売の設定を確認してから停止・削除しましょう。

Shopifyの予約販売に関するFAQ

Shopifyで無料の予約販売はできますか?

通常決済で代金を受け取り後日発送する運用なら、追加の予約販売アプリ料金をかけずに対応できる場合があります。ただし、表示変更や受注・数量管理の作業は必要です。アプリではTimesactに無料枠がありますが、注文数や機能に条件があります。「無料インストール」でも売上連動の費用がかかるアプリと区別してください。

発売日前の商品を公開するだけで予約販売になりますか?

商品ページを公開することと、予約注文を受け付けることは別です。商品を予約公開する設定は公開日時を指定する機能であり、予約販売の決済・数量・配送条件を設定するものではありません。

予約商品だけ決済タイミングを変えられますか?

対応するアプリと購入オプションを使うことで可能です。ただし、通常商品との混在や、支払期限の異なる予約商品の同時購入によって扱いが変わります。商品単独と混在カートの両方で、注文時の請求額と残額の回収日を確認してください。

予約販売アプリを入れれば配送も自動で分かれますか?

必ずしも希望どおりに分かれるわけではありません。予約明細の出荷保留、Shopifyの分割配送、送料設定、倉庫の出荷ルールが関係します。同じカートで購入できるかだけでなく、通常商品を先に発送できるかまで確認が必要です。

どの予約販売アプリが一番おすすめですか?

必要な運用によって変わります。予約・発売予告・再入荷通知をまとめたいならTimesact、決済や受注後の処理を細かく設計したいならPreProduct、日本語の設定・サポートを重視するならRuffRuffが候補です。表示と注文タグを中心に始める場合は、シンプル予約販売も比較できます。

まとめ|決済と配送まで決めてから予約販売を始める

Shopifyの予約販売は、全額先払いなら標準機能を中心に運用できる場合があります。デポジット、後日決済、予約上限、バリエーション別の切り替えなどが必要なら、アプリを検討しましょう。

選定の基準は、機能の多さではなく、決済・数量・配送・注文管理の要件を満たせるかです。特に通常商品との混在、未回収の管理、倉庫連携は、導入前のテストが欠かせません。

ファイブビットでは、Shopifyの構築・運用・アプリ導入を支援しています。予約販売の要件整理から、決済・在庫・配送を含めた運用設計まで、お問い合わせフォームからご相談ください。

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※この記事は2026年10月時点の内容です。今後のアップデートやShopifyの仕様変更等により、記事の内容が古くなってしまう可能性があります。

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