近年ではコロナ禍の後押しもあり、インターネットで商品を購入する人の割合が急激に増加しています。利用者が増加すれば、そのぶんトラブルも増加してきます。
特にネットショップでは「ネットショップのブラックリスト入り顧客」というのが話題になっています。
ストア運営側からすると大変深刻な問題ですね。
今回の記事では、ネットショップのブラックリストとはどのようなものか、そしてストア運営側でどのように対処できるのかを解説していきます。
ネットショップにおけるブラックリストとは
一般的に「ブラックリスト」と聞くと、借金返済が滞っている状態などをイメージするかと思います。
しかし、ネットショップにおけるブラックリストの意味合いは少し違ってきます。
ネットショップにおいては以下のような顧客をブラックリストと呼ぶことが多いです。
- 代金引換での受取拒否や料金未払いをする顧客
- 商品のキャンセルや返品を毎度行う顧客
- ネット掲示板やSNSで事実無根な悪評を書く顧客
上記の行為を一度だけでブラックリスト登録されるショップもあれば、複数回の行為でブラックリスト登録されるケースもありますので、こちらは一概には言えません。
背景は様々あれど、ストア側からすると嬉しくない行為になります。
もちろん、金銭的な痛手を負うことにもなりますので大きな損失です。
「Fraud Filter」アプリでブラックリストを管理
ブラックリスト顧客の管理は「Fraud Filter」アプリで行うことができます。
Fraud Filterは、Shopifyが提供しているアプリです。
無料で利用できる点はメリットですが、少し機能に物足りなさを感じることもあるかもしれません。
それでも最低限の機能は利用できるため、費用を抑えたい方にはおすすめです。
使い方
まずはFraud Filterアプリをインストールしましょう。
インストールが完了したらShopify管理画面から開きます。
「新しい絞り込みを追加」をクリックして
ブラックリスト顧客に入る条件を設定していきます。
絞り込み名
任意の名前を設定できます。こちらは何でもOKです。
アクション
・注文をキャンセルする(注文がキャンセルされます)
・警告(管理画面で警告を受けます)
アクションで「注文をキャンセルする」を選択した場合
ユーザー側では通常通り、注文完了の画面に遷移します。
あくまで購入後もキャンセルになるため、購入者側では一度購入処理がされます。
Shopify管理画面を見ると注文がキャンセルされていることが確認できます。
アプリ設定時に「キャンセルのメールを送信する」にチェックが入っている場合は、購入完了メール後、すぐにキャンセルのメール購入者に届きキャンセルされた旨が伝えられます。
アクションで「警告」を選択した場合
条件と一致した時はShopify管理画面で警告マークが表示されます。
ルール
こちらで様々な条件を指定することができます。
一番分かりやすのが、メールアドレスの設定になります。
ブラックリスト入りしたい顧客のメールアドレスを登録しておくと
同じメールアドレスで購入があった場合に条件が発動します。
その他にも設定できる条件が様々ありますので、お試しください。
オプション
- 商品の在庫を補充する
- 取引金額を返金 (利用可能な場合)
「キャンセルのメールを送信する」は先述でも少し触れましたが、注文完了メールが送信された後に、キャンセルのメールが購入者に送信されます。
ここにチェックが入っていないと、購入者は商品がキャンセルされたことに気づかない可能性がありますので、チェックをつけておくと良いでしょう。
「Fraud Filter」アプリを利用時の注意
アクションで「警告」を選択した場合、キャンセルしたい場合は手動でキャンセル処理をする必要があります。あくまで管理画面で警告を促すだけになります。
「注文をキャンセルする」の場合も一度購入・決済された後のキャンセルになるため、PayPayなどの決済方法によっては決済手数料が発生する場合があります。
まとめ
今回は、Shopifyでブラックリスト顧客を管理する方法について解説しました。
商品受け取り距離や未払いは近年とても話題になっています。
ストア運営者側でも負担の増える行為になりますので、複数回同じ行動が確認できる顧客などはブラックリスト設定にして、キャンセルされる処理をするのも一つの手ですね。
※この記事は2024年07月時点の内容です。今後のアップデートやShopifyの仕様変更等により、記事の内容が古くなってしまう可能性があります。