今回の記事では、Shopifyで抽選販売を実現する方法について解説していきます。
現状では、Shopifyで抽選販売の一連が完結するようなアプリというものがないため、Shopifyにある機能や既存のアプリ・外部サービスなどを組み合わせて実現するようになります。
抽選販売は通常販売に比べて準備することなど多くありますが、ストア側にとっても実施するメリットが多いので、興味のある方はぜひこの記事を最後までご覧いただき、挑戦してもらえると嬉しいです。
抽選販売とは
最初に抽選販売について説明していきます。
抽選販売とは、販売する商品数に限りがあり、お申し込みいただいたユーザーの中から商品を購入できる抽選を行います。
そして、抽選の中から当選したユーザーのみ商品を購入できる販売方法になります。
購入を希望するユーザーは事前に応募フォームから応募し、ランダムに行われる抽選の結果によって購入できる権利を得ることができます。
抽選販売は、人気の商品や多くのユーザーから注目を集める商品において力を発揮することができます。
抽選販売を実施するメリット
次に抽選販売を行うメリットをご紹介します。
平等な購入機会を提供できる
抽選販売はどのユーザーにおいても平等に購入できるチャンスがあります。
そのため、抽選商品の注目度が高いと、多くのユーザーが抽選参加に応募していただけるようになり、ストアの盛り上がりも上がります。
先着順の場合だと、販売開始時期や曜日・時間によって
どうしても参加できないユーザーもいます。そういった不公平を避け、購入希望者全員に平等な方法を提供できることも良い点だと言えます。
ブランドイメージの向上
一般的には「抽選販売を行う=人気商品で提供数よりも購入者の方が多い」というイメージがあります。そのため、抽選販売商品そのものが人気があるというイメージがつき、ブランドイメージ向上にも繋がってくるのではないかと思います。
抽選販売のデメリット
抽選販売を行う上で、いくつかデメリットがありますのでご紹介していきます。
落選したユーザーの満足度低下
抽選販売のため、当たり前ですが落選するユーザーがいます。
落選したことにより欲しかった商品を購入することができなくなってしまうため、満足度が低下する可能性があります。
こちらは抽選販売という性質上避けられないことにはなりますが。
抽選販売の基本的なプロセス
抽選販売商品にもよりますが、基本的には下記のようなプロセスで抽選販売を行うようになります。
- 抽選販売商品の準備
- 抽選販売方法の選定
- 応募フォームの作成
- 抽選販売の事前案内
- 抽選販売実施
- 抽選
- 当選通知・落選通知
- 販売
こうやって書き出してみると、通常販売よりも準備も多く複雑な販売方法だということが確認できますね。
抽選販売の実施方法
【NEW】「Raffle315」アプリを利用する

インストールはこちらから
Shopifyのアプリ開発だけでなく、Shopifyストアの売上向上支援を行う株式会社ハックルベリーがリリースしたRaffle315アプリです。
こちらのアプリは抽選販売を行うために開発したアプリです。
商品をランダム抽選または指定した顧客を当選させることが可能になっています。
過受注を防止することができるため、IP商品やエンタメグッズなどにもおすすめです。
ハックルベリーについてはこちら
Shopify Formsアプリを利用
Shopify FormsはShopify公式のフォームアプリです。
抽選販売で必要な応募フォームをこちらのShopify Formsで作成することができます。
このことで、応募者が応募したタイミングでShopifyの顧客管理に自動登録し、任意のタグやメタフィールドを自動で付与することもできます。
デメリットとしては
ランダムに当選者を選ぶ機能がないため、当選者の選定作業は別で行う必要があります。また、自動で応募の締めをする機能もないため、終了日時と同時に手動で応募フォームを終了させる必要があります。
Googleフォームなどの外部アプリを利用
Googleフォームなど外部のフォームサービスを利用するのも1つの方法です。
Googleフォームを利用する場合は、自動で応募フォームを締めることはできますが、Shopify Forms同様に当選者を選ぶ機能がないため、当選者の選定作業は発生します。
また、当選通知を行う際もメール配信サービスと連携していない場合が多いため、当選者の連絡も別途メールサービスを使って送信する必要があります。
「Appify」アプリを利用する
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Appifyは簡単にお伝えすると、Shopifyをアプリ化するアプリになります。
このAppifyの拡張機能で、モバイルアプリを使ってShopifyの商品を抽選販売できる『抽選販売』を行うことができます。
ただし、ベーシックプランで月額で$1,000と高額な点がデメリットです。
まとめ
今回はShopifyで抽選販売を行う方法について解説してきました。
抽選販売は、通常の販売よりも準備から抽選結果の通知までと大変な販売方法にはなりますが、その分ユーザーにとっては特別感があり、楽しみのイベントのような体験になります。
抽選販売を検討している方はぜひ、この記事を参考にShopifyで抽選販売に挑戦してみてはいかがでしょうか。
※この記事は2024年09月時点の内容です。今後のアップデートやShopifyの仕様変更等により、記事の内容が古くなってしまう可能性があります。