Shopifyで構築されたアパレル関連のECサイトを、そのサイトごとの工夫・特徴を独自調査した上でまとめてみました。
後半では、今回の調査をもとに、アパレル系の商材でよく導入されていた機能やアプリを紹介しています。
ECサイト構築をShopifyで検討していたり、既にShopifyサイトを運用している事業者様・Shopify関連のお仕事をしている方はぜひ参考にしてください。
アパレル以外の色々なShopifyの事例を見たい方はこちら↓
Shopifyを使ったアパレル系ECサイトの事例
衣服の事例
主に衣服を商材としているアパレル系のサイトを紹介します。
アパレルはD2Cとは相性が良いため、非常に多くの企業が参入しており、Shopifyの中でも激戦区といえるでしょう。
COHINA
身長150cm前後の小柄な女性のためのアパレルブランドショップ。
2022年2月には同一ストア内でより大人らしい、クリーンとモードをテーマにしたブランド「STRATA」を展開しています。
TMT
「TMT OFFICIAL ONLINE STORE」は、1900年代から1970年代のアメリカのサブカルチャーを独自の観点から取り入れたデザインのアイテムを提供するオンラインストアです。カラフルで遊び心のあるデザインや、当時の仕様を再現した細部にこだわったデザインが特徴的です。また、「温故知新」をテーマに、ヴィンテージを再構築し、新しい歴史を生み出しています。
- まだ販売されていない商品は商品ページで販売開始日時を表示
- ギフト用の資材をもらうかどうかをカートページで選択できる
- SNSログインを導入している(要ShopifyPlus)
Rylee + Cru
「Rylee + Cru」は、デザイナーKelli Murrayによるカリフォルニア発のブランドで、公式直営のオンラインショップを運営しています。サイトでは、子供向けのファッションアイテムやアクセサリーを取り扱っており、独自のデザインやカラーリングが特徴的です。また、新しいコレクションの情報やルックブック、セール情報などが掲載されています。
革小物の事例
革・小物を主軸の製品としているブランドを紹介します。
老舗や新興ブランドともにShopifyでは多くの事例があり、こちらも競合が多い商材と言えるでしょう。
土屋鞄製造所
大人向けの革製品を製造・販売している1965年創業の老舗メーカー。創業当初はランドセルをメイン商品としていましたが、2000年に現在の業態へ転換しました。創業者の土屋國男さんは2022年に厚生労働省から「現代の名工」に選出されており、品質と機能美を求める人にピッタリです。
TRANSIC
TRANSIC(トランジック)は、ビジネスバッグや革小物を国内外から取り揃えたオンラインセレクトショップ。公式サイトでは、スタイルブックの着用シーンを参考にして、大切な方へのギフトやプレゼントの選び方をサポートしています。さらに、お手入れやケア、革や素材に関する情報、ビジネスライフやビジネスファッションに関するアドバイスなど、多岐にわたるコンテンツを提供。メルマガ登録をすることで、最新ニュースや入荷情報、お得なクーポンなどの情報を受け取ることができます。
REVEL
レザーブランド『REVEL』は、ファクトリーブランドとして、コンパクト財布を中心に様々なレザーアイテムを提供しているオンラインセレクトショップです。2012年から続くこのブランドは、特に「2.5折り財布®︎MINI2」を中心に、ハンドメイドの製品を全国の有名店で展開。公式サイト上では、デザイナーズブログでは、ブランドの最新情報や製品の特長、使用シーンなどが紹介されています。
ジュエリーの事例
通販の中では比較的単価の高い商材である「ジュエリー」もShopifyに事例があります。
単価が高いゆえに、後払いや分割など、種類によっては導入が難しい決済手段もあるので注意が必要です。
mavie
『MAVIE』は、エシカルを日常に取り入れている本質派の人々を魅了するジュエリーブランド。特に「ラボグロウンダイアモンド」を使用し、身に着ける人の個性を引き立てるシンプルかつ洗練された上品なデザインのジュエリーを提供しています。創業者・Hiroko & Aina 母娘が共同で手がけているコレクションで、変わらぬ愛と絆を日常に、世界中の親子・恋人たちのために提供しております。
MARIHA
MARIHA(マリハ)は、花鳥風月をテーマにしたミニマルでタイムレスなデザインのジュエリー&ファッションブランド。日本とフランスを拠点として、世界中を行き来するデザイナーMarie Weston(マリエ ウエストン)が、多様な文化に触れ、その土地独自の技術や原材料を活用した製品作りを行っています。公式オンラインブティックでは、特に「Earth Drops ネックレス」や「Ancient Memories」などの新しいコレクションが注目されています。
手芸の事例
手芸関連の商材を取り扱うストアの事例を紹介します。
室内でできる趣味として人気の手芸に使う毛糸やキットも、コロナ下で大きく需要が伸びました。
amirisu
「amirisu」は、京都を拠点とする編み物文化とライフスタイルの雑誌を運営するブランドです。世界中から厳選された高品質の毛糸や手芸材料を取り扱っており、京都と東京には実店舗「WALNUT」も出店。オリジナルの編み物雑誌や書籍の出版にも力を入れる一方で、Brooklyn TweedやWoolfolk、La Bien Aiméeなどの有名ブランドの商品も取り扱っています。
amuhibi
「amuhibi」は、編み物愛好者に向けたオンラインショップで、独自のデザインの編み物キットや、国内外の高品質な毛糸を取り扱っています。特に、チェックシート付きの編み物キットは、初心者から上級者まで幅広く楽しめる商品として人気があります。また、福岡市中央区に位置する実店舗「amuhibi shop」では、編み物教室も開催しており、初心者から上級者までの様々なクラスが用意されています。
itonowa
「itonowa」は、手作りキットを中心に、手芸道具や特集、動画サポートなどを提供するオンラインショップです。手作りキットは、必要な材料がセットされており、分かりやすい作り方説明書が付属しています。また、作り方の動画サポートも充実しており、途中で困った際には動画を参照することができます。
靴・シューズの事例
上述の衣服とは別に、靴関連の商材をメインとしたShopifyの事例を紹介します。
靴という商材ならではの工夫や見せ方が必要で、参入障壁は高めと言えるでしょう。
Allbirds
近年注目されている、自然由来の原料から作られたウール靴の製造・販売をしているブランドです。2016年に創業&Shopifyで販売開始され、わずか5年で上場したことで、世界中から脚光を浴びています。現在は靴だけでなく、アパレルや下着の販売にも業態を拡大しており、最も勢いのあるブランドの1つと言えるでしょう。
Sellenatela
「Sellenatela」は、シューズを中心としたファッションブランド。デザイン性の高いシューズや、季節ごとの新作コレクションが特徴で、特に「AUTUMN STYLE」や「HANNAH」「ABIGAIL」などのアイテムが注目されています。ブランドはさまざまな取り組みやイベントを行っており、特定の場所でのポップアップイベントや、特定のNPOとのコラボレーション、足型計測の取り組みなどが紹介されています。
Shoesfit
「Shoesfit.com」は、株式会社村井が運営するフットケア製品ブランドで、足のトラブルやお悩みをケアし、健康で快適な生活をサポートしています。特に、医療現場の技術を用いたインソール「インソールプロ」や、ゴルフ用インソール、産前産後のママ専用インソール、子どもの足をサポートする「キッズインソール」など、100種を超える商品ラインナップが展開されています。
Shopifyのアパレル系ECサイトでよく使われている機能
今まで紹介してきたShopifyのアパレルECでよく使われている機能や工夫について、まとめてみました。
- 予約販売機能
- お気に入り(ウィッシュリスト)機能
- Webチャット機能
- 再入荷通知機能(LINE or メール)
- レビュー機能
- お試し試着機能
予約販売機能
引用元:株式会社TsunECサイトに予約販売機能を導入すると、製品の需要予測が容易になり、在庫管理が効率化されます。また、顧客は新製品を確実に手に入れることができ、顧客満足度が向上します。さらに、事前注文による売上確保が可能となり、製品の市場導入戦略をより柔軟に行うことができます。
予約販売機能をつけられるアプリの例
お気に入り(ウィッシュリスト)機能
お気に入り機能は、顧客が気になる商品を保存し、後で簡単に購入できるようサポートします。また、店舗側はお気に入りリストのデータを分析することで、顧客の興味や傾向を把握し、効果的なマーケティングや在庫管理を行うことができます。これによって、顧客の購買体験が向上し、再訪率やコンバージョン率の増加が期待できます。
お気に入り(ウィッシュリスト)機能をつけられるアプリの例
Webチャット機能
ShopifyでWebチャット機能を導入すると、リアルタイムでの顧客サポートが可能となり、顧客満足度の向上が期待できます。質問や懸念を即座に解決することで、カート放棄率の低下やコンバージョン率の増加が見込まれます。また、チャットを通じて直接フィードバックを受け取ることで、サービスや商品の改善点を迅速に把握できます。
Webチャット機能をつけられるアプリの例
再入荷通知機能(LINE or メール)
Shopifyで再入荷通知機能を導入すると、顧客が求める商品を逃さず購入できるため、顧客満足度が向上します。また、再入荷の際の自動通知は、再訪率の増加や売上の向上に繋がります。さらに、この機能を利用することで、どの商品が高い需要を持っているのかを把握し、在庫管理やマーケティング戦略の最適化に役立てることができます。
再入荷通知機能をつけられるアプリの例
レビュー機能
顧客からの直接的なフィードバックや評価を収集でき、顧客からの信頼性が高まり、新規顧客の購入意欲を刺激します。実際のユーザーの声や評価を表示することで、商品やサービスの品質を証明し、購入の不安を軽減します。また、レビューを通じて得られる意見や要望は、商品改善やサービス向上の参考となります。
レビュー機能をつけられるアプリの例
お試し試着機能
Shopifyでお試し試着機能を導入すると、顧客は代金を支払う前に商品を実際に試着することができ、フィット感やデザインを確認できます。これにより、購入の際の不安を軽減し、返品率の低下が期待できます。この機能は、オンラインショッピングの利便性を一層高め、コンバージョン率の向上に寄与します。
お試し試着機能をつけられるアプリの例
まとめ
Shopifyで構築されたアパレル系ECサイトの事例をさまざまなパターン別に紹介しました。
今回紹介した事例の中で、気になる施策や表現、機能などがあれば、あなたのストアにぜひ導入してみてください。
この記事が、あなたのEC運営のお役に立てれば幸いです。
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※この記事は2024年07月時点の内容です。今後のアップデートやShopifyの仕様変更等により、記事の内容が古くなってしまう可能性があります。
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