ShopifyのPlusプランで構築されたECサイトを、そのサイトごとの工夫・特徴を独自調査した上でまとめてみました。
後半では、今回の調査をもとに、同プランでよく導入されていた機能やアプリを紹介しています。
ECサイト構築をShopifyで検討していたり、既にShopifyサイトを運用している事業者様・Shopify関連のお仕事をしている方はぜひ参考にしてください。
ShopifyPlusプランで以外の色々なShopifyの事例を見たい方はこちら↓
ShopifyPlusプランで構築されたECサイトの事例
食品の事例
私が観測した範囲ではありますが、ShopifyPlusを導入しているストアの中で、最も多かったのが「食品」ジャンルです。
様々な有名ブランドが自社ECをShopifyPlusで展開しています。
クラダシ
フードロス削減を目指した「ソーシャルグッドカンパニーでありつづける」を理念としたブランド。2023年6月には東京証券取引所グロース市場にて上場を果たしています。
味の素
「味の素」で有名な味の素グループの冷凍食品部門が展開しているD2Cサイトです。2021年8月にShopifyで新規立ち上げとしてオープンしました。
ヤクルト
「ヤクルト」で有名なヤクルト本社の公式オンラインストアはShopifyで構築されています。
アパレルの事例
食品と同じくらいの数の事例があるのが「アパレル」系の商材です。
国内でも有名な企業・ブランドがShopifyを使ってECを展開しています。
ミキハウス
子ども向けのアパレル分野で有名なブランド「MIKI HOUSE」は2021年10月にShopify Plusを導入しました。コーポレートサイトとオンラインショップを1つのShopifyで統合して運営しています。
ウィゴー
若者向けファッションを多数展開し、ショッピングモールなどで見かける機会も多いアパレルブランド。2022年1月にecbeingからShopifyにリプレイス&オウンドメディアとの統合も行うことでアクセスを増やすことに成功しています。
Allbirds
近年注目されている、自然由来の原料から作られたウール靴の製造・販売をしているブランドです。2016年に創業&Shopifyで販売開始され、わずか5年で上場したことで、世界中から脚光を浴びています。現在は靴だけでなく、アパレルや下着の販売にも業態を拡大しており、最も勢いのあるブランドの1つと言えるでしょう。
家具の事例
テーブルや椅子、寝具関連など家具全般を取り扱うストアの事例を紹介します。
タンスのゲン
1964年創業・福岡県大川の老舗家具メーカー。2002年から国内のECカートを使用してネット通販事業を展開していましたが、Shopifyには2020年にリプレイスしました。D2Cブランドとしては珍しく、公式X(旧ツイッター)のフォロワーが10万人を超えている点が特徴です。
KINTO
KINTOは、快適さと外観の調和を重視した日常生活の道具を創り続けるブランドです。公式ブランドサイトでは、新商品、ギフト、ベビー&キッズ、アウトドア&スポーツ、ビューティウェルネス、ドリンクウェア、テーブルウェア、キッチンウェア、インテリアなど、幅広いカテゴリの製品が取り扱われています。サイト内の「STYLING GALLERY」や「JOURNAL」では、製品のスタイリングやレシピ、KINTOの都市ツアーなどの情報が掲載されています。
KANADEMONO
KANADEMONOは、パーソナライズ家具ブランドとして、個々の価値観や好みに合わせた家具を提供しています。「完璧さ」よりも「ちょうど良さ」を重視し、一人ひとりの日常をもっと創造的で自由にするためのインテリアアイテムを提供しています。サイトには、天然木のテーブルやチェア、ベンチなどの家具が豊富に取り揃えられており、天板と脚の組み合わせを自由にカスタマイズできるサービスも提供しています。また、天板のサイズオーダーは無料で、配送料も同社が負担しています。
家電の事例
数は多くはないですが、家電系の商材を扱っているShopifyPlusのストアもあります。
Furbo
犬・猫などのペット用カメラを販売しているアメリカのブランドです。外出先から愛犬・愛猫の様子を見たり、話しかけたり、写真を撮ったり、さらにはおやつをあげたりすることができます。
Shark
「Shark(シャーク)公式オンラインストア」は、高品質な家電製品を提供するブランドの公式ECサイトです。主にコードレススティッククリーナー、ハンディクリーナー、スチームモップ、ヘアケア製品などを取り扱っており、公式オンラインストアでの購入にはメリットが多く、2,200円(税込)以上の購入で送料が無料となり、メーカー保証期間が1年延長されるなどの特典があります。
BLUETTI
BLUETTI(ブルーティ)は、ポータブル電源を中心に、ソーラーパネルや防災グッズ、キャンプやアウトドア用品の企画生産・販売を手がけるブランドとして知られています。災害時やアウトドアシーンでの電力確保を目的とした製品群を提供しており、特に大容量のポータブル電源は、信頼性と性能で多くの支持を受けています。
ShopifyPlusでよく使われている機能
今まで紹介してきたShopifyのPlusプランでよく使われている機能や工夫について、まとめてみました。
- Maltipass APIを使ったSSO(シングルサインオン)
- チェックアウト画面のカスタマイズ
- 強固なサーバーを活かしたフラッシュセール
Maltipass APIを使ったSSO(シングルサインオン)
ShopifyPlusでMaltipass APIを使用したSSO(シングルサインオン)を導入すると、ユーザーは一度のログインで複数の関連サービスやアプリケーションにアクセスできるため、利便性が大幅に向上します。これにより、ユーザー体験が向上し、カート放棄率の低下やコンバージョン率の増加が期待できます。また、セキュリティの一元管理が可能となり、データの保護やアクセス管理が効率的に行えます。SSOは、顧客の利便性とセキュリティの強化の両方を実現します。
Maltipass APIを使ったSSO(シングルサインオン)をつけられるアプリの例
チェックアウト画面のカスタマイズ
ShopifyPlusでチェックアウト画面のカスタマイズを導入すると、ブランドのイメージや戦略に合わせた独自のデザインや機能を実装できます。これにより、顧客の購入体験が向上し、カート放棄率の低下やコンバージョン率の増加が期待できます。特定のプロモーションやアップセルの提案を効果的に行うことも可能となります。また、地域や顧客の属性に合わせた特別なオファーや情報を表示することで、パーソナライズされたショッピング体験を提供できます。
チェックアウト画面のカスタマイズをつけられるアプリの例
強固なサーバーを活かしたフラッシュセール
ShopifyPlusの強固なサーバーを活かしてフラッシュセールを導入すると、大量のアクセスが集中する短時間のセールでも、サイトのダウンや遅延を防ぐことができます。これにより、顧客はスムーズなショッピング体験を享受でき、購入の障壁が低減します。また、安定したサーバー環境はブランドの信頼性を高め、リピート購入や口コミの拡散を促進します。フラッシュセールの成功は、短期的な売上向上だけでなく、長期的なブランド価値の向上にも寄与します。
強固なサーバーを活かしたフラッシュセールをつけられるアプリの例
まとめ
ShopifyPlusで構築されたECサイトの事例をさまざまなパターン別に紹介しました。
今回紹介した事例の中で、気になる施策や表現、機能などがあれば、あなたのストアにぜひ導入してみてください。
この記事が、あなたのEC運営のお役に立てれば幸いです。
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※この記事は2024年07月時点の内容です。今後のアップデートやShopifyの仕様変更等により、記事の内容が古くなってしまう可能性があります。
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